3月16日(土)、今年度最後のどにちWITHを開催しました。今回のテーマは「防災」。
能登半島地震の発生から2か月半が経ちましたが、まだ断水が続いている地域があったり、避難所での生活を余儀なくされている方も多くいらっしゃいます。災害はいつどこで発生してもおかしくありません。今回はスペシャルゲストの大場さんをお招きし、避難所生活をすることになってしまった時の過ごし方についてのヒントを色々と教えていただきました。
まず、避難所に到着したら皆さんどの辺りに場所を確保しますか?たくさんの人が集まる場所だと、よく「奥から詰めてください」と言われませんか?でも、実は避難所は奥や左右の壁際は目の不自由な方などのために空けておかなくてはいけないんです。避難所には点字ブロックがありません。知らない場所で且つ点字ブロックがない状態で移動するのはとても大変で不安な気持ちになります。壁伝いに移動できれば、トイレ等までたどり着きやすくなります。壁際はスペースを空けておいてくださいね。
避難所生活で大切なことの一つが清潔を保つことです。身近にあるものを使い工夫することで、コップ1杯のお湯で暖を取ったり、清潔を保つことができます。大場さんおすすめのホットタオルの作り方を紹介してもらいましたよ。
<ホットタオルの作り方>
耐熱性のある高密度ポリエチレン製ポリ袋にタオルを入れ、熱湯100cc~120ccをまんべんなくかけます。乾いたタオルの上に乗せ、巻きずしの要領で手前から空気を抜きながら巻いていけば完成です!
触ってみるとあまりに熱くてびっくり!みんなでタオルに包んで首の周りに巻いてみたら、本当に温かくてほっこりしました。少し冷めて直に触れられるようになったら、そのホットタオルで身体や髪を拭けば清潔も保てます。電子レンジで作ったホットタオルに比べ、このタオルはなかなか冷めず、身体を拭いても寒くないそうですよ。また、段ボール箱にビニール袋を被せてお湯を入れ、赤ちゃんの沐浴に使ったあと、残り湯を有効活用し足浴に使うと血流が良くなり入眠しやすくなるそうです。
次に紹介してもらったのは、チラシで作る入れ物とペーパーバック。容器代わりにしたり、ゴミ入れにしたり色々と使えます。ペーパーバックは蓋が閉めらるので感染症対策としても優秀です。作り方はとても簡単なので、是非お子さんと作ってみてくださいね。
けがをした時の手当方法も教えてもらいました。手や頭の出血や腕の骨折・脱臼などは清潔な大判ハンカチやストッキングがあれば応急処置ができます。
災害時には「〇〇がないからできない」ではなく、あるもので何ができるか臨機応変に考えてみましょう。
後半はスタッフによる防災とおうち備蓄の話。
先ずは皆さんに自分の防災拠点や給水所を確認してもらいました。最寄りの学校に行けば食料や水ももらえて、ケガの手当も受けられると思いがちですが、実は防災拠点によって役割が決まっています。なので、どういった時にはどの防災拠点に行けばいいのか知っておくことが大事です。また給水所も一番近い所よりも、水が運びやすいよう上り坂がない場所に行く方が楽です。
小さいお子さんがいるご家庭は、安全が確保されていれば在宅避難という選択肢もあります。周りを気にせず、慣れた自宅で過ごす方がお子さんにとってもストレスが少ないですよね。在宅避難ができるよう、皆さんにはご自宅の安全度チェックもしてもらいました。そして普段食べているものを少し多く買い置きして食べた分だけ買い足すローリングストックと長期保存できる非常食とを上手に組み合わせて備蓄をしましょうというお話をしました。
また、災害時には貴重な水。せっかくもらってきた水もそのまま使用するとかなりの量を消費してしまいます。そんな時に活躍するペットボトル簡易蛇口をみんなで工作しました。ペットボトルには小さな穴が開けてありますが、穴を指で押さえながら水を入れキャップでふたをすると、その後指を離しても水が漏れてこないんです!使う時はキャップを緩めると水が出てきます。完成したところで、広場の外に出発!
いよいよ子どもたちお待ちかねの消火器訓練です。今回は訓練用の水消火器をすすき野消防署からお借りしてきました。安全ピンを外しホースを持ったら、水を入れたペットボトルにめがけて放水!幼稚園生ともなると自分でボースを持ちながらレバーを握って放水できました。みんなちゃんとペットボトル倒せましたよ!Good Job!あまりに楽しくて何度も何度も訓練しちゃいました♪
倒れたペットボトルを何度も元通りにもどしてくれたDちゃん、お手伝いどうもありがとう!
持ち帰ってもらったペットボトル蛇口はお風呂遊びでも大活躍したそうですよ♪アウトドア等に持っていくときは、穴をテープでふさぎ、穴を上に向けてペットボトルを横にすれば水漏れを防げます。是非使ってみてくださいね。
防災イベントの資料は広場でお配りしています。興味のある方はスタッフにお声がけください。
避難所で過ごすためのヒントを教えてくださった大場さん、そして、ご参加くださった3組の皆さん、ありがとうございました!
来年度も楽しいどにちWITH企画を考えていきますので、是非いらしてくださいね。